先週行ったオールナイト4本

日本のアーサー

…の感想を忘れないうちに書くぞ。

自分はかなーり田舎に住んでいるので、家から一番近い映画館でも、車だと約一時間半かかる。この日は道路が混んでいたので、結構時間的余裕をとっていたにも関わらず、ギリギリ到着。しかも、この映画館には駐車場がないのでかなりあせる。路上駐車をしようとも思うが、今年ペーパードライバー卒業のひよっこなので躊躇。やむなく、少しだけ離れたビルの駐車場へ。これが、この日最大の失敗であった…


1本目「みなさん、さようなら」(ドゥニ・アルカン)

言わずと知れた2003年アカデミー外国語映画賞受賞作品。アカデミー外国語映画賞受賞作品は大概つまらないので有名だが、「蛮族の侵攻」という原題にひかれ見に行く。開始は19時からだが、この日の最終回なので千円ポッキリ。
…うーん。微妙。911他、人類の負の歴史大全の使い方が面白いといえば面白い。allcinema ONLINEの解説によると、同監督による「アメリカ帝国の滅亡」の続編的作品とのこと。多分、これは数年前にCSで見たはず…なのだが確信を持てないのが悲しい。もっと記憶容量の多い脳味噌と取替えたいよ。でも、気にはなったのでドゥニ監督の「モントリオールジーザス」のDVDを近々輸入する予定。


2本目からは次の映画館へ移動…の予定が駐車場の前で硬直。駐車場のシャッターが閉まっとる! よくよく見ると「駐車場は9時まで」。時計を見ると9時15分… 泣く泣くタクシーで移動。代金1060円ナリ。


2本目「スチームボーイ」(大友克弘)

言わずと知れた大友監督の最新作。「AKIRA」も「MEMORIES」も「ワールド・アパートメント・ホラー」も「工事中止命令」もつまんなかった自分からすると、大友監督の最高傑作!ですね。冒頭のワンダースリーのパクリみたいな乗り物と、かなり無茶な蒸気機関兵器の追いかけっこは文句なしに楽しかった。ビックリしたのがスカーレットの初登場シーン。あれだけ引っ張ってあの悪い目つきだから、こいつが悪の親玉だと思ったのは自分だけでないはず。評判の悪い声優陣ですが、鈴木杏ちゃんはよかったと思う。別にファンだからという訳でなく。でも他が違和感ありすぎ。


3本目「キング・アーサー」(アントワーン・フークア

言わずと知れたジェリー・ブラッカイマープロデュース最新作。予告を一度も見ず、本編見たんですがビックリ。とにかく安い。一体、この安さはなんだ。実際制作費が安いのかは知らんが、とにかくモンティ・パイソン・アンド・ホーリー・グレイル」より安っぽい。低予算の安っぽさをギャグにした映画より安いとはこりゃいかに。さらに最近同種の「トロイ」があったせいで安さが際立つね。もっともっとけなしたい所だが、残念ながらラスト10分寝てしまった。なのでクライマックスは多分、ブラッカイマーらしい物凄く金のかかったシーンがあったのでしょう。でもアーサー王の話なんてもっと面白い映画になりそうなもんだけどなぁ… やっぱり戦犯はブラッカイマーか。

よって、判決:被告ジェリー・ブラッカイマーは日本のキング・アーサーこと、谷岡ヤスジ大先生の漫画を1億ドルかけて実写映画化の刑に処す。


4本目 「スパイダーマン2」は明日にするよ。