パニッシャー(2004)  (ジョナサン・ヘンズリー)

監督・脚本:ジョナサン・ヘンズリー (初監督作品)

製作:ゲイル・アン・ハード
出演:トーマス・ジェーンジョン・トラボルタレベッカ・ローミン=ステイモスロイ・シャイダー

今年も既に数多公開されたアメコミ実写映画化作品群中、知名度の無さでダントツの本作。自分もよく知りませんでした。多分、日本での知名度はキャプテン・メトロポリス以下(嘘)。

・あらすじ
潜入捜査官をしていた主人公フランク・キャッスル。しかし、マフィアに素性を見破られ、報復の為、妻と娘を殺される。自らも瀕死の重傷を負い、九死に一生を得たフランクは、家族を殺した犯人に復讐する決意を固めたのだった。

・以下ネタバレ気味感想
基本的にゲイル・アン・ハード印のアクション映画。地に足のついた、アメコミ臭がほとんどない普通のB級アクションだった。

アメコミだと思って見に行くと、「いったいどこがアメコミなんだ?」 「もしかしてここがアメコミなのか?」 「そもそもアメコミって何だ?」と禅問答が頭の中を駆け巡って気が狂うこと間違い無し。

というのも、今回は「パニッシャー 誕生編」だから。ラストのナレーションが
"Frank Castle is dead. Call me THE PUNISHER."
なので、続編は*1コスチューム着たりするんでしょうね。それともコスチュームってTシャツだけなのか?


・一番アメコミだと思った部分。

・レストラン
主人公が食事をしている店に、ギターケースを抱えた男が一人で入ってくる。
男はおもむろに、ギターを取り出し弾き語りを始める。唖然とする、主人公と店の客(と観客)。

−お前を知ってるぜ。新聞で見た。
ギターケースを主人公に見せる男。「Harry Heck」と名前が彫ってある。(多分有名なキャラクター)
−この歌、気に入ったか? お前の為に書いた歌だ。
−お前の葬式で歌ってやるよ。

店を立ち去る男。後の決闘が予想される展開。

・直後のシーン
開脚橋が閉じるのを車で待っている主人公。後方より猛スピードで向かってくる車が。車を避けきれず、追突され、回転する主人公の車。突っ込んできた車から男が降りてきて、間髪いれず主人公に向かって銃を乱射する。
その男がさっきのギター野郎。ギターは持ってない。

お前、そんな卑怯な戦い方する位なら、さっきの店で襲えよ!

多分、アメコミのエピソードを無理矢理入れたんでしょうなあ。

という訳で、普通の復讐アクション映画として見に行くのが吉。といっても、今秋は「オールド・ボーイ」という何倍も骨太な復讐映画があるので、分が悪いよなあ。「オールド・ボーイ」がきつ過ぎた人向け。

でも、結構気に入ったので、以前ドルフ・ラングレン主演で映画化された「パニッシャー」も見たくなった。こっちはパニッシャーになってからも描かれているらしいし。

それにしても、既に予告編も流れているのに、公式サイトも無し、allcinema onlineでも検索できない、てのはどういうことだ?

*1:既に製作決定した模様