2046 (ウォン・カーウァイ) ★

むう。「全く期待をしない」ことによって、少しは映画を楽しめるのでないか、という淡い期待をしていたんだけど…
恋する惑星」と「欲望の翼」はかなり楽しんで見たし、「天使の涙」も実は大好きだったりするし、その後も「ブエノスアイレス」、「花様年華」とだんだん好きな部分は少なくなっていくけれど、それなりに気に入っていたウォン・カーウァイ映画。
ところが、今回は全く分からなかった。どうにか好きな部分を見つけようと、上映中頑張っていたのだけれど、無駄だったし疲れちゃった。なんか近所の泥川で砂金を探している感じ。ショック。
いや、分からないなら分からないでいいはずなんだけど、それじゃあ木村拓也目当てで来たミーハー客と同じじゃないか、と考えている自分の腐った自尊心を発見してさらに落ち込む。




・・・てな事を書きながら、「ルーニー・テューンズ:バック・イン・アクション」を見ていたら、なんかもうどうでもよくなった。
この歴史的大傑作を見ると、こんなな悩みがいかにちっぽけかよく分かる。未公開シーンも最高だ! ジョー・ダンテ万歳! いや、ウォン・カーウァイもダンテのような真の狂気を持った天才と俺を比べてくれるな、と思っているでしょうが。
で、この映画に出ているロジャー・コーマンに言わせてみたいね。
「5年もかけてこれかい? 俺に頼めば5日で撮ってやるよ」