ゾンビのウンチは何色か?

というタイトルの大論文を書こうと突如思い立ち、10行で挫折。


どんな内容かというと、従来のゾンビ映画ではゾンビが人を「食う」描写にだけ力が注がれていて、その結果である、食ったら「出る」というごく当たり前の事実をないがしろにしてきたのではないか、という疑問に対する検証。
基本的にゾンビは「人を食う」行為によって栄養等を得ている訳ではない(はず)ので、消化活動は行われず、食った人肉は胃腸にすし詰めソーセージ状態になっており、新たに食べた分だけ外に押し出されてくると思われます。
よって、人を食ってる最中に、お尻からプリプリ人肉を出すゾンビ、これこそが正しいゾンビ描写なのではないか? と思った次第。
「いや、それは余りに下品すぎる」という人は、ちょっとお待ち下さい。
素っ裸ならそうですが、服を着ていれば、お尻の部分が少し盛り上がり、人肉にしたたった血が服の表面に染み出す、という粋な描写で済みます。
で、歩いてる時に少しづつ、足のすそからこぼれ落ちる、と。


それでもいやだ、という人は、ゾンビそもそもの成り立ちを、
「人肉大好きニャントロ星人が、人肉収集マシーンとして改造した人類。それがゾンビ」
と言う事にすれば、ゾンビの胃が亜空間転送装置になっていて、40億光年離れたニャントロ星にせっせと人肉を送りつづけているのだ、となって、説明がつくけど、どうですか? (どうですか?と言われても、困るでしょうけど)


他にも、そのウンチ(もどき)を調べることにより、ゾンビの「個性」というものが立ち現れるのではないか、という予測も立ててみました。
ゾンビの行動といったら、「人を食う」位しかないんだから、元の人間が習慣にしていた「食い方」――食べ物をよく噛んでから飲み込む、又はほとんど噛まずに飲み込む――ってのはそのままそのゾンビの個性になるだろう、って話。
この2種類の「食い方」を習慣に持つ二人がゾンビになった場合、前者のウンチ(もどき)はきめ細かいウンチ(もどき)になりますが、後者のウンチ(もどき)はザックリウンチ(もどき)になる訳ですよ!
これは、どっちのゾンビに噛まれた方がましか、という選択にも使えますし、もしかすると、ゾンビ犯罪捜査にも使えるかもしれません。どうですか、警察の方。

さらに、ちょっと外れてゾンビの主な攻撃方法は「噛む」なんだから、当然「歯の有る・無し」って攻撃力に大きな差を産み出すよなあ、と今さらながら気付きました。
「ゾンビに追い詰められて絶対絶命! でも、ゾンビの総入歯が取れたので、腕をはぐはぐされただけで済みました」とか。

そっか! たまにいる、顔面の骨が見えているゾンビってのは、歯茎ではぐはぐしすぎた結果、肉が削れて骨が露出してしまった(そして攻撃力増大)ということなんですね! 納得。

…てなことを、つらつら考えてみましたが、実はそんなにゾンビ映画に詳しくないので、もしかすると既にこの「ゾンビ排便問題」に真摯に向かいあったゾンビ映画が存在しているかもしれません。
(一応、ゾンビ映画大事典 (映画秘宝COLLECTION)は持っているのですが、これから見る予定の映画等は飛ばし読みしちゃったので…)
ご存知の方はご教授下さると嬉しいです。…つーか、下品でごめんよ。