The Five Obstructions   (ヨルゲン・レス、ラース・フォン・トリアー)  ★★★★

クソ。面白かった。けなそうと思ってたのに。(先入観を持って映画を見てはいけません)
どんな映画かというと、ラース・フォン・トリアーが、彼の尊敬するデンマークの映画監督ヨルゲン・レスさんに、代表作である短編「パーフェクト・ヒューマン」をリメイクしてもらう(しかも何故か5通り)、というドキュメンタリー。
ただ5つリメイクを作るだけだと面白くないんで、トリアーはレス監督にそれぞれ一つずつ、計「5つの障害(Five Obstructions)」を与えるのであった。




本当、バラエティ番組みたいな企画ですな。日本でいうと、もはや懐かしい「電波少年」。で、土屋プロデューサー役がトリアーね。
最初にトリアーがレス監督に与える障害は「全カット12フレーム(0.5秒)以内にすること」、他に「俺はアニメが嫌いだからアニメで作って」等、お前、尊敬してるって嘘だろ? ていう位、レス監督をいたぶるトリアー。ニコニコ嬉しそう。
で、極めつけは最後の障害。(一応伏せておくよ)[自分(トリアー)が全部監督するけど、監督クレジットにはあなた(ヨルゲン・レス)の名前をつけること] 
おお、なんてトリアーらしい障害なんだ。当然、出来上がった作品もトリアー節全開。[一字一句、全部トリアーが書いたナレーションを、レス監督が読まされるんですが、その中に「トリアーありがとう。君に感謝してる」とかあるんだよ、これが。さすがだな
でも、この映画が面白い一番の理由は、多分この元になってる「パーフェクト・ヒューマン」って短編が結構面白いからなんだよね。本編中では断片的にしか見られないんだけど、DVDの特典で全部見れます。だからリメイクも面白いし、このヨルゲン・レスって監督さんは結構凄い人なんだと思う。
ちなみに、この映画今年度のアカデミー外国語映画賞デンマーク代表。これが代表でいいのか?




・R1DVD

Five Obstructions [DVD] [Import]

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