「グランド・フィナーレ」 阿部和重

結局グランド・フィナーレ買っちゃった。読んじゃった。
いやー、さすがにロリコン描写がリアルですな。途中911の描写がサラッとありますが、その後ロリコン界の911こと、1999年11月1日「児童ポルノ禁止法」施工日の話があって、作者のロリコン知識の確かさが伺えまする。
で、この作品の多分一番盛り上がる部分、第一部の最後、ロリコンである主人公沢井に対するI(女性)の問い詰めなんですが、この本をSESAME3月号*1と一緒に買ってきた自分にすると誠に耳が痛い。いや痛すぎ。
でも、最後沢井が手に入れようとする言葉は、ロリコンとしての自分を否定するものじゃないかもしんないよな。なんというか。
作品としては、町田ひらくが既に何度となく描いてることなんじゃないの、と思わんでもない。


てか、これ読んだ後、同時収録の「20世紀」読むと最後ゾクっとするね。当然、狙ってるんだろうけど。後、「ニッポニアニッポン」持ってるけど、まだ読んでないことに気付いた。