ザ・リング2  (中田秀夫)  ★★1/2

確かに大して面白くないんだけど、水やハエのシーンは結構ゾクゾクしたので個人的には満足。正直、ハリウッドオリジナル・ストーリーで行くんなら、「呪いのビデオ」から「呪いのスカパー」もしくは「呪いのスター・ウォーズ エピソード3」位スケールアップしても良かったと思うんだけど、オリジナルの監督登板ということで脚本のアーレン・クルーガー*1も変に気をつかっちゃったのかなあ。なんかこじんまりしすぎて本当にどうでもいい話だった。だもんで、中田監督が本当に面白い映画を作ろうと思ったら、アーレン・クルーガーの元に乗り込み、ほっぺをペシペシ叩きながら「お前は本当に、あの傑作『隣人は静かに笑う』の脚本を書いた男なのか」と詰問して書き直させるしかないと思うんだけど、ハリウッドデビュー作でだとそこまでの権限は無いのかやっぱり。
・一番感動したシーン
ナオミ・ワッツがビデオテープを漁るシーンで、ど真ん中に「ロード・トリップ*2」のビデオテープがあったこと。これは同じビデオテープものの続編なら「ロード・トリップ2」の方がやりたかった、という中田監督の心の叫びである。

*1:テリー・ギリアムの新作"The Brothers Grimm"の脚本もこの人

*2:恋人に間違って「浮気ビデオ」を送ってしまった主人公が、ビデオを取り戻す旅に出る映画。監督はトッド・フィリップス(日本では全作品ビデオスルー記録更新中)