トゥインクル・トゥインクル・キラー・カーン (ウィリアム・ピーター・ブラッティ) ★★★★

teskere2005-06-30

暗闇でドッキリ」「地上最大の脱出作戦」等の傑作コメディで脚本家として名を売った後、「エクソシスト」の原作・脚本・製作を努め、急転直下世界を恐怖のズドンコに叩き落したウィリアム・ピーター・ブラッティの監督デビュー作(当然、原作・脚本も彼)。
監督2作目の「エクソシスト3」が大傑作なんで、もちろんこれにもかなり期待はしていたんだけど、期待以上の傑作だった。
まず、「ロケット発射直前に発狂した宇宙飛行士が軍の療養所に隔離される」という、この設定だけでご飯三杯はいける。そして、タイトルにあるカーン大佐こと、「キラー・カーン」は普段はとても大人しいが、一度怒りで我を忘れると平気で人を殺す殺人鬼と化してしまうのだ!


うわ、面白そう。


そう思ったあなた、今すぐビデオ屋を漁るべし。俺は、ビデオ見かけたことないけどね… なのでアメリカ盤DVDで観賞。日本盤DVDもどっか出してくれ。


話は1980年の映画ということもあって、ほのかにアメリカン・ニューシネマの香り漂う負け犬の物語、って感じなんだけど全体の印象としては、なんと「ポール・シュレイダーの映画みたい」だったのだ。そう、ここで「エクソシスト・ビギニング」と接点がっ。という訳で、早く日本でもポール・シュレイダー版「エクソシスト・ビギニング」の公開希望。まじで。