ノロイ (白石晃士) ★★★★

よくがんばったで賞。
 前知識が「ヒットしなけりゃ叶井俊太郎の腹を一瀬隆重Pがかっさばく*1」位しか無かったせいか、めっちゃ面白かった。
 「ブレアウィッチ」というよりは、テープ解析等、結構論理的な調査方法がとられていくんで、大好きな「ジャージー・デビル・プロジェクト」を思い出した。「ジャージー〜」は長いドキュメンタリースタイルの助走の後、ラストカットで綺麗なフィクションへの飛翔があって、見ると凄く気持ちいいんだけど、この映画ではさすがに日本映画らしく、飛んだかなと思ったら足首がっつり捕まれてたよ、という感じ。
 多分、菅野莉央ちゃんみたいな人目で分かる*2有名な子役が出てくることや特殊効果のしょぼさについて、「そんなもの使わんでもっと実録物に徹しろよ!」もしくは、「完全にフィクションドラマにしやがれ!」てな両方のダメ出しがあると思うんだけど、多分これが監督が追求したギリギリ映画になるドキュメンタリースタイルの境界線なんだと思う。だってあの絵が無きゃ、やっぱりつまんないと思うよ。俺は支持支持。断固支持。
 グロ度についてはPG-12なんで、あんまりそういうシーンは無し。ただ、m@stervisionさんが問答無用で★一個にしそうなシーンはあった。カメラの手振れについては、「ブレア〜」で酔った俺でも大丈夫だったよ。
 あ、そういえばこの映画のクライマックスに当たる事件の日付が、冒頭新聞記事で紹介されるのだけれど、それが思いっきり俺の誕生日だった。いやー、こういうことがあると映画にはまるね。本当偶然だけど。
 それから、日曜に映画見てからずっとラストの展開がなんかに似てるなー、と思ってたんだけど、やっと分かった。これ「カナリア*3だよ! だって(「カナリア」「ノロイ」どっちにもバレ→)「髪の色変わる」もの!(笑)

*1:ちょっと違うか。

*2:…のは子役マニアだけか?

*3:監督:塩田明彦