生れながらの殺し屋 (ロバート・ワイズ) ★★

 訃報が届いたので追悼の意を込めて未見のDVDを視聴。
 直前に見たのがリチャード・フライシャーの「その女を殺せ」(傑作)だったんで、★が少ないのはそのせいもあると思っておくれ。でも、こんなB級フィルム・ノワールからSF、ホラー、ミュージカル、戦争映画と何でも撮りまくったロバート・ワイズは本当に究極の職人監督との思いを強くした。だって恥ずかしながら最近知ったんだけど、「ウエスト・サイド物語」ってジェローム・ロビンスとの共同監督だったのな! ワイズってその当時、既に大物監督だったと思うんだけど、それで映画素人を共同監督にクレジットするなんて、よっぽど心が広くないと無理じゃね? そんなとこも含めて尊敬するわ、やっぱり。

・個人的ロバート・ワイズベスト3

  • 1位 たたり

 シャーリー・ジャクソンの原作も傑作なんだが、これも負けず劣らず。

  • 2位 罠

 多分、初めて成功したリアルタイム映画なんじゃなかろうか。

 普通で御免。


 未見の作品の中では、確かオリバー・ストーンが「ウォール街」を作るきっかけになった、と語っている「重役室」が見たいなあ。というか、最近人が死ぬと「これでDVD化が進むぜ」と思う自分はイケナイ子。