SAYURI (ロブ・マーシャル) ★★★
遠いむかし、
はるか銀河の彼方で…
ゲイシャ・ウォーズ
貧しい漁村に生まれた少女・千代は、9歳で「惑星はなまち」
の置屋に売られ、おかみにフォース(芸者)の才能を見込まれる。
そこには、千代と同じ境遇のおカボという少女と、はなま
ち一の売れっ子でフォースの暗黒面に囚われた芸者初桃がいた。
下働きの辛さと、初桃の執拗ないじめに希望を見失いかけていた
千代にある時“議長”と呼ばれる紳士が優しく声を掛ける。
この一瞬の出会いが、千代に希望をもたらしたのだった…*1
という訳で、スピルバーグ・プレゼンツのSF超大作である。
日本の都市をモデルにしているということで、「ニューロマンサー」の「チバシティ」との比較は避けられないが、こちらの方は大部分、日本の面影を残しつつも、数々の決定的な改変を加えることによって、より鮮烈で刺激的な興味深い都市となっている。なお、最初に幼い姉妹が売られていく、という悲劇的な物語からも分かるとおり、ディストピア物の一種でもある。
…ぐらいの気持ちで見に行けばちょうどいいと思うのだが、どうか。
*1:適当なんで、ずれて見える人御免。