シムソンズ (佐藤祐市) ★★★1/2

 誰が聞いても二番煎じ・三番煎じ…いやもう出がらし状態で「お腹一杯!」な、高校生マイナースポーツ頑張り映画カーリング篇。監督はテレビ版「ウォーターボーイズ」の人(今、知った)。
 出てくるキャラクター達が「天然」「優等生」「メガネ」「ツンデレ(初めて使ったけど、あってるか?)といかにも狙ってる組み合わせな事と、「天然」役(名前知らん)の想像以上の天然ぶりに序盤はかなり引き気味。が、「伝説のカーラー」が「人斬り銀次」だったり、丁寧なルール説明があったり(やっとルール分かったよ!)、北海道のド田舎ということで「下妻」風味をちょっとかもし出したり(当然、そこまでレベルは高くない)、北海道だから当然大泉洋が出てたり、それなりに楽しんでダラダラ見ていると、それぞれのキャラがぶつかりあって(ついでに「天然」の掌底も炸裂)チーム解散に至る、まあお決まりのシーンが結構良い出来でビックリ。
 そこから少し様子が変わり、えらく真っ当な直球青春スポーツ映画と突き進んで行くのだけど、実話が元なだけにそのド直球ぶりもそんなに気にならずに最後まで楽しく見ちゃった。この手の映画群の中でもかなり満足度は高し。前から思っていたけど、やっぱりこういう「実話を元にうんぬんかんぬん」は映画の最後に持ってきた方が絶対いいって!
 もちろん、スポーツ映画として見ると、投げるとこからシャカシャカして止まるとこまで役者陣が1カットで見せる箇所が一つくらい欲しかったなーとは思うけど、全体的にカッコは結構サマになっていたんでよしとする。