バルトの楽園 (出目昌伸) ★★★


 マツケンが笑う!
 マツケンが怒る!
 マツケンが踊る!
 マツケンがこける!
 マツケンドイツ語ペラペラ!



 と、アイドル松平健の魅力満載でお送りする、今時珍しい至極真っ当なアイドル映画。海のシーンではマツケンが登場して水着で泳ぎ出したりするんじゃないかと思ってドキドキした(無かったけど)。ブルーノ・ガンツ阿部寛國村隼高島礼子平田満市原悦子大後寿々花たん、といった錚々たる面々も松平健を引き立てるために全力投球。
 まあ、予告編の後本編前に流れる(多分全国共通だと思う)アートネイチャーのCM最悪とか、何故かナレーションが2種類入っていて明らかに後から付け加えられたであろうこぶ平のナレーションイラネとか、ブルーノ・ガンツの役はあの演出であの失敗はありえねえだろとか、大杉蓮の唐突の登場面白すぎとか、終盤これでもかと律儀に満遍なく登場人物のドラマを追っていくのはマツケンアイドル映画として見るとちょっとしつこ過ぎとか、あまりにも演奏の吹替えバレバレじゃねえのとか、色々あるけれど別にそんな期待して見に行く映画でもないんで結構満足した。
 後、この映画の製作にはソウカ関係がいらっしゃいます、てのを知ってから見に行ったんで初日は信者で一杯かなワクワクドキドキと胸を高鳴らせていたところ、ほとんど客がいなくて拍子抜け。ここいらは信者が少ないんでしょうか。