エディット・ピアフ〜愛の讃歌〜 (オリヴィエ・ダアン) ★★★1/2

 歌はもちろん多少知っているものの、ピアフ本人については知識無しで鑑賞。
 そういう訳で、多少詰め込みすぎなエピソードの数々もへぇへぇへぇと大変面白く見ていたんだが、ラスト10分にそれまでの時間の流れを完全に無視し、かなり強引に泣かせエピソードを連発する編集はさすがにいかがなものかと思った(泣いたけど)。
 が、全体としては、ある人物の死を描いたワンカットの素晴らしいシーン*1、ピアフの子役がラ・マルセイエーズを歌い上げるシーン(そしていつも思うが「ラ・マルセイエーズ」の歌詞の素晴らしさよ)、そしてもちろんピアフ本人の音源を用いた歌唱シーンの数々等鳥肌が立つシーンがいくつもあって、「クリムゾン・リバー2」の監督とは到底思えない出来に満足した。
 ところで、伝記映画の王様といえば「レイジング・ブル」であるが、どうもこの映画(というかピアフ)は「レイジング・ブル」の主人公ジェイク・ラモッタとある意味ニアミスしてるらしい、ということをさっき知りビックリした。
http://tv11.2ch.net/test/read.cgi/cinema/1190136982/77
↑実際の話なんでネタバレってことはないが、なんも知らない人は知らないまま見た方がいいと思う。

*1:撮影監督はヤン・クーネンのトンデモウェスタン"Blueberry"でお馴染み(?)永田鉄男