今半泣きでキーボード打ってる

 今日は「モーテル」を見た後「SAW IV」のレイトショーを見に別の映画館へ移動中、ちらほらと空を舞う雪が見られたので、こりゃあ今年初めての雪道かもしれんなあ、昨日「ちょっと早いかも」と思いつつタイヤ冬用に変えて良かったわ!と安心して「SAW IV」鑑賞。
 が、映画館を出ると空の様子がおかしい。つーかどう見ても吹雪。ちょっと風通しの良い道に出ると吹雪で視界3メートル。11月の初雪でこれは無いわー、と心配になるのは車を運転する方ならよくご存知だろうが、自動車って対向車がもし車線を越えて追突してくればこちらがどんなに安全運転してようと大抵死ぬから。こんなに急に大雪になった場合、冬用タイヤに取り替えていない車もかなりあるはずで、その証拠に今回帰路80kmの間にも事故現場を三回目撃、その内一回は綺麗に道路の右と左に車が突っ込んでいて、こりゃあさすがに助けないといけないかも、と思ったらその奥に救急車がいたので、じゃあいいかと事故車と事故車の間、わずか車1.5台分の隙間をすいませんと頭を下げつつ通ってきたりした身からすると、心配になるのも当然。が、それでも対向車が来るたびに肝を冷やしてはいたものの、時速30〜40kmの安全運転を心がけていたおかげで、自宅まで後10kmという所までたどり着いたとさ。
 そこではたと気付く。いつも通るメインの道路が現在工事中な為、迂回路を通らなければならないのだが、その迂回路は基本的に冬季は通行止めになる道路なのである。何故通行止めかといえば、その道は防風林・柵等がないため真冬は地吹雪が直接車に当たり、走行がほぼ不可能になるから。それでもまさかまだ11月だしそんな事態にはなるまい、と思った瞬間にきたね地吹雪。まじで。
 地吹雪中の運転とは経験者なら分かるが、そりゃあ恐ろしいもんで、あ、きたと思った途端わずか30秒ほどで風が当たっている窓は全面雪で覆われてしまう。昼だと車内がドンドン暗くなっていくので、本当に怖い。イメージとしては「未来世紀ブラジル」で大量のゴミに覆われて消える男を思い出して欲しいんだが、あれのように何とかしようともがいても何とかならずにどんどん視界が狭まっていくのである。今回は夜なので、左右のドアはまあどうでもいいっちゃどうでもいいが、正面の視界もわずか50cm程になってしまうのだ。視界50cmとはどういうことかといえば、運転席からすぐ前の路面が見えない、つまり今アクセルを踏んで行く先が道路かそうでないかが分からないということだ。その迂回路は街灯も無ければガードレールも無い、おまけに近くに民家も無い。もし路肩に落ちたら自力で戻ることは当然不可能、真夜中12時過ぎだし警察か消防のお世話にならなければならないな、と思った瞬間、普段からの携帯嫌いが災いして今日、携帯を忘れてきた事に気付く。こうなると本当に一歩も進めない。相変わらずやまない地吹雪を前に、外へ出て道路を逐一チェックしながら行こうかという案は服装が全く冬用じゃないので、多分凍え死ぬということで却下。やはり本気でこのまま車中泊しか無いんじゃないかと考えていると、リヤのワイパーが何故か動かなくなり、結局三方の窓が雪でビッシリ覆われる事態に。ああ、映画見に行って遭難って恥ずかしいなあ、と半分諦め気味に更に10分程待つと(これまでもその間も、他の車の通行等は全く無し)、たまに視界が1mになる瞬間が出てきたことを発見! 時速10km程でなんとか走って止まって走って止まってメイン道路に合流、やっとこさ帰ってきたよバーロー