アメリカン・ギャングスター (リドリー・スコット) ★★★1/2

 ボスの死 → 市場の品質低下 → よりよい品を求めて新天地へ → 危険な商談 → 輸入ルート開拓 → 純度100% → 産地直送 → 鮮度確保 → 顧客第一主義 → 良いものをより安く直接ご家庭へ → ブランド確立 → 家族経営 → ボッタクリの小売店には制裁措置 → 同業者からのねたみ → 司直の介入

 と、前半は「デンゼル・ワシントンプロジェクトX」とも言えるこの映画、見終わった後2時間30分を超えているとはとても思えない程あっという間な事は当然凄いんだが、見やすい分、刑事もギャングも両方あんまり泥臭くないので「スカーフェイス」「アンタッチャブル」「グッドフェローズ」「フレンチ・コネクション」「ゴッドファーザー」「セルピコ」等のどうしても思い浮かべてしまう諸作と並べると、現実の事件の割にはサラっと見れちゃう大人の味付でどうにも一味足りないと思わせてしまうのが困り者。俺はどうももうちょっとクドい味付けが好きらしいぜ<ジャンキー。
 エンドロール後に最後の一発があるので、どうせ長い映画なんだから最後まで待つと吉でしょう。