L chinge the WorLd (中田秀夫) ★

 予想以上に酷い出来で悶絶。
 タイトル通り、チン毛並の登場人物があふれる世界で

「チン毛が2本抜けました!」
「むぅ、このチン毛の縮れ具合はただ事でない…」
「大変です!新種の毛ジラミが大量発生!もうダメ」

といった塩梅で見ているこちらとしては、お前らとりあえずチン毛全部剃れ位しか言う事が無い(この映画の悪役は一応こう言ってるんだけどね)。最大の戦犯はもちろん、急ごしらえにしても酷すぎて突っ込む気力も失わせる小林弘利氏の脚本な訳だが、エンドクレジット中に脚本協力として曾川昇・古澤健(あと一人忘れた)の名前があったことは記録しておこう。
 そして、そんな酷い脚本をあてがわれてしまった雇われの中田監督は被害者なのかというと、的確な演出で脚本の酷さを更にクローズアップしているあたり間違いなく共犯。これが金子監督だったら、松山ケンイチのアイドル映画としてそれなりの物に仕上げるはず。思い返すと自分は前から「ラストシーン」や「ガラスの脳」はかなり酷い出来だったと思っているので、中田監督の資質の一部分が根本的に苦手で、この映画はその集大成なのではないか。あと、前から思ってはいたんだが冒頭の「日テレ」映画ロゴって本当最悪。酷い映画だと酷さがより目立つ。
 こんな酷い映画でもエンドクレジット終了まで待っていたのは、最後に福田麻由子が1度は断った「14歳の母リベンジ」とばかりにLの子供を身ごもり、お腹を大きくした姿で出てくるはず!と思ったからなんだが、違ったのでガッカリ<死ね