ドラえもん のび太と緑の巨人伝 (渡辺歩) ★★★1/2

あ…ありのまま 今 起こった事を話すぜ!
『おれはドラえもんを見に行ったと
 思ったらいつのまにかジブりもんを見せられていた』
パクリだとかリメイクだとか
そんなチャチなもんじゃあ 断じてねえ
もっと恐ろしいものの片鱗を味わったぜ…(AA略


 いやあ、中盤のジブリチックなガジェット連打、終盤の子供も大人もおいてけぼりなよく分からん展開と、ひょっとしたら打倒宮崎駿な物凄い作品になるのではないかと一瞬期待したものの、やはり新ドラ初のオリジナル長編とはいうものの「キー坊」「植物星」というメインの設定を既存作品に依拠した限界か、残念ながらそこそこでまとまった作品という結果に。次のオリジナル作品に期待。
 が、作画は渡辺歩監督の前作である「のび恐2006」に続き、単純にアニメーションとして見ているだけで非常に気持ち良い動きのたくさんある素晴らしい出来なので(でも癖があるから嫌いな人も多いんだろうなー)見て損は無し。来年はどうやら「宇宙開拓史」リメイクらしいので(エンドロール最後にチャミーみたいなのが出てきた)、リメイクとオリジナル交互という展開になるのかな。