モンゴル (セルゲイ・ボドロフ) ★★★

セルゲイ・ボドロフがチンギス・ハーンを撮るとなれば、否応無しにワイドショー的な下世話な視点として、6年前息子セルゲイ・ボドロフ・Jrを事故で亡くしたボドロフ監督が、チンギス・ハーンの長男ジョチの死をどう描くかという一点に尽きるわけだが(本当に下世話だな)、今作は続編ありきの企画らしく、そこまで時代が届かないのであった。一応無理矢理でもそこまで描いた「蒼き狼」はやっぱり頑張ってた。が、このテイストでのチンギス・ハーン本格侵略史は物凄く見たいので是非是非続編を作って頂きたい、とガラガラの劇場で思った。
あと冒頭の浅野忠信といい、顔の皮膚にえらく拘っていたことが分かったので、この映画には個人的にアカデミー顔面皮膚賞を差し上げたい。