相棒 -劇場版- (和泉聖治) ★★★

どちらかといえば熱心な元からのドラマファンに激しく攻撃されている気がするこの劇場版であるが、予習のつもりでドラマ版を見始めたらドン嵌り、結局この1ヶ月だけでほぼ全話見た(100話以上)究極のニワカファンである俺から言わせると、この劇場版はそんなに悪くない、ドラマ全体から言っても真ん中くらいのレベルの出来である。
確かに謎かけも謎解きもメタメタなんではあるが、それだけならドラマ版でも結構ある話しなので*1「相棒」良エピソードの特徴である社会派風時事ネタの究極ともいえる話を中心に持ってきただけで、この劇場版には完敗。もちろん、絶対にこの映画をコケさせる訳にはいかない東映の決定であろうが、2時間ちょうどに無理矢理収めている為、圧倒的に尺が足りてなくて、これがドラマ版だったら絶対に2時間スペシャルで○○が捕まるまでを描いた後(今回の劇場版では無かった右京が犯人を前にしてプルプルするシーンもここであったはず)「続く」となり、次回で真犯人逮捕となったに違いないのに、結局この映画では二人の関係もほとんど描かれることがないまませわしなく終わってしまったのは残念。という訳でドラマとして十分に尺を取った方が面白かった、と思わせた時点でこの映画化は失敗といえば失敗なんだが、今回は何故か脚本が「相棒」のメインライターではないので、次回作こそ本当の勝負ということで期待。

*1:最新シーズンだと「20世紀からの復讐」とかちょっと酷いと思ったよ俺は