アイ・カム・ウィズ・ザ・レイン (トラン・アン・ユン) ★

受難とは何ぞや、と問われればクソつまらない映画をわざわざ映画館に出かけて金払ってまで見ることは間違い無く受難である。
更に今回はそんなクソ映画鑑賞中、斜め前の席に座ったおばちゃんが上映開始とともに、バッグの中からビニール袋に小分けした菓子をガサゴソ取り出しては食べ、取り出しては食べを数十回繰り返す、という二重の受難が。
恐ろしいことに、このおばちゃんの食べる菓子だが、回を追うごとにどんどんどんどん堅くなっていき、最初はサクサク、次はパリパリ・ポリポリだったものが、しまいにはガリン・バリン・ボリンと岩を噛み砕いてるとしか思えない音が響き始め場内がまさに騒然(マジで)。後ろの方から「うるせえよ」という声も聞こえはじめるが、このバリボリの音がうるさすぎて当のおばちゃんは我関せずといった按配。というか、「バリボリ」が多少くぐもった音なことから、このおばちゃんのなかでは「口を閉じさえすれば物を食う音は漏れない」と思っている模様。
当然、観客の冷たい視線は「お前、何とかしろよ」と斜め後ろに座る男こと俺へと向くが(被害妄想気味)、そんなおばちゃんに声かけるとかマジで怖すぎるし、一応正しい対処としては、持ち込みの食べ物は不可なんだから従業員に伝えれば対処はしてくれると思うものの、クソ映画とはいえ自分で金払った映画を少しでも見逃すのはしゃくにさわる*1ので、軽く席の後ろを「−−・−・ −−・−(シネ)」と蹴ったら意図が伝わったのか、まただんだん音の少ない菓子に移行していったので、それでいいことにした。

※追記
↓TOHOシネマズ 六本木ヒルズにて

赤ちゃんに優しい環境…幼稚園児にベーコンの画集をプレゼントしたら、軽い虐待だと思うんだが。

*1:関係ないが、その日「ターミネーター4」を見たとき、一人のおじいさんがシュワちゃん登場5秒前に出て行き、シュワちゃん退場5秒後に帰ってきて、そのじいさんこそシュワちゃんかと思った。