サッちゃんの明日 (松尾スズキ) ★★★★

大人計画2年数ヵ月ぶり(松尾スズキ単独演出としては3年以上)の本公演は、下北沢本多劇場…でもなく世田谷パブリックシアター…でもなく、その隣の一回り小さなシアタートラムで行われると聞き(キャパ200!)、日程もちょうど合うし「世田谷カフカ」のついでに見ようかと、先行予約はせず(数百円手数料がかかるから。本気で最近切り詰めてます)チケット一般発売当日PC前で待機。
当然の如く数分で全公演売り切れたものの、競争率が段違いに低かったであろう劇場ホームページより見事、これも「世田谷カフカ」と同じく楽日前日である10月10日のチケットゲット。わーいと勇んで上京し、見たぜ久々生松尾。
舞台自体はどこを切っても「大人計画」、いや昔懐かしい「大人計画」といった塩梅で、悪く言えば既視感に溢れた部分もある舞台であったが、松尾スズキの我々大人計画ジャンキーに対する「あんたたちはここをいじられるのが本当に好きなのね…お望み通り何度も何度も何度も何度もいじってあげるわ。ペンチで」というベテラン風俗嬢のような隙のない演出にいかされっぱなしの2時間であった。
ある意味、松尾スズキが劇団マンネリズムから逃げず、がっぷりよつに取り組んだ転機となる作品かもしれないなあと考えつつ、未だ「マンネリズム」に病的なアレルギーを持つKERAに思いを馳せる。当然、「世田谷カフカ」とどっちが完成度高いかと問われればこっちだし、初めて舞台を見る人にどっちか勧めるとすればこっちだが、緒川たまきと結婚してもなお、ブログで大人気なく色んな反応に対して愚痴るKERAは本当すげぇなあと思ったとさ。人には勧めないが「世田谷カフカ」本当に俺は好きよ。
ちなみにKERAの次回作「東京月光魔曲」は瑛太人気のせいか、しつこく申し込んだ先行予約が全敗、一般発売直後チケットぴあ、ローソンチケット、イープラスのサーバーほぼ死亡という状況の中、なんとか一枚S席が取れたので年始に見に行く予定。シアターコクーンクラスの大きさだと、後ろの方じゃ見る気がしないが、H列だったのでまあ良かった。

で、見終わったらシアターNの玄関に井口昇監督がいて、さらに渋谷駅に向かう途中、次の回の「狼の死刑宣告」を見にきたであろう宇多丸師匠らしき人(多分本人)とすれ違ったなう。

※追記 やっぱ本人でした。「狼の死刑宣告」の写真をとる1,2分前だな。
http://playlog.jp/rhymester/blog/2009-10-13

下北沢本多劇場にて、賛否両論いやどっちかといえば否が多しな感じのナイロン100℃最新作「世田谷カフカ」を楽日前日に鑑賞。
…面白かった。まあ確かに賛の声をあげるのに勇気がいるしろもんではある。今回は前方の席が取れなかったが(H列)結果オーライ。

 9月映画館鑑賞まとめ


計25本でした。