マッハ!!!!!!!!  90点

  
DVDが公開前に届かなくて本当によかった。やっぱ映画館っていい。
当然ながら、欠点を指摘しようと思えばいくらでも可能な映画。特に物語の発端である、「オンバクの首」強奪には全く意味がない。誰がどう考えたって、価値があるかどうかも分からん(実際無かった)仏像の首を真夜中にわざわざ切断して盗むより、もともとそいつらが欲しかった「宝」をじじいの家に押し入って強奪するのが、悪者の行動としては、当たり前田のクラッシャージョウである。でも、そんな数々ある非合理性が、主人公を助ける二人−タイの中村有志(公式ページによるとタイのビートたけし)とタイの魚住リエ(元日テレ)−、無関係なのに、主人公に賭け続けて大もうけする男など、変な登場人物達、さらにタイの雰囲気とあいまって格闘シーンの合間を単なる穴埋めにしない、不思議な魅力をかもしだしている…と言うのは多分褒め過ぎ(でもちょっと本気)。
肝心の格闘シーンは、スポーツ中継の解析映像のように、同じ瞬間を別アングルからもう一度繰り返す編集が、人によっては気になるかもしれない。でも、迫力はそれこそ十二分に伝わるし、なによりこれは「トニー・ジャー」という未来の大スターの輝かしい第一歩なのである。次の映画ではもっともっと凄いものを見せてくれるに違いない。多分、「燃えよドラゴン」をリアルタイムで見た人たちってのは、こういう気分だったんじゃないかなぁ、と勝手に推測。

だから… トニー、頼むからリュック・ベッソンの映画だけはやめとけ。


IMDBによると、トニーは「モータル・コンバット2」のスタントもしてたらしい。んー、苦労人。


あとは「シュレック2」と「ハリポタ」見た。今週も「セカチュウ」時間あわんかった。残念。