誰も知らない (是枝裕和) ★★★★

常々、自分は小栗康平監督と是枝裕和監督の映画を面白いと感じることは絶対ないだろう、と吹聴していたんですが、この映画を見て撤回。なんかやたらと面白い。ビックリ。
いやもう、冒頭のトランクから映画に引き込まれっ放し。見ていると困ったことに、この子供たち四人だけの異常な世界が、永遠に続いて欲しいって願っちゃうんですよね。
だから、事情を知りながら事態の解決に動こうとしない周りの大人たちに、怒るどころか、なんか感謝しちゃうし。(だって、一番むかつく登場人物って家にゲームやりにくるガキだもの)
それに子供たちの笑顔が、本当に素敵。初めて四人で外の公園に出かけるシーンは、最近の映画の中で最も「幸せ」を感じたシーンでありました。