下弦の月 ラスト・クォーター (二階健) ★★★★★

実をいうと、自分は栗山千明のファンなのである。いや、ただ単にファンというとちょっと違うな。
自分にとっての栗山千明とは、例えると大槻ケンヂにとってのUFO話、中島らもにとってのアルコール、トマス・ド・クインシーにとっての阿片である。(ひどい例えでごめん)
それ位、自分は「栗山千明ジャンキー」としか言いようの無い、やばい時期があった。あまりにやばかったんで、それが原因で更生施設に入所、担当の先生から出された「これからは一日一チアキに制限するように」との条件を受け入れ、ようやくシャバに出てきた訳です。
で、それからしばらくは栗山千明断ちの生活を送り、そろそろ大丈夫なんじゃないかと、映画館に見に行ったのがご存知「キル・ビル」。そしたら、もう映画館で号泣。
一緒に見にいった人から「一体、どこで泣いたの?」と聞かれて「タランティーノの映画愛に感動して〜むにゃむにゃ」とか言ったけど、あれ全部ウソ。当然ゴーゴー夕張見て、泣いた。感動して。
だって、タランティーノ好きじゃないもん、俺。その証拠に、「キルビルVol.2」は退屈で眠り死ぬところだったし。
という訳で、この評価がまともなものかは自分でも良く分かりませんが、栗山千明が主演でほぼ出っ放しのこの映画、2時間とても幸せでございました。ええ。
もちろん、もしHYDE及川光博クラスの演技力を備えていたら、等と多少思ったりはしましたが、さすがに及川光博はこの役出来ないし、これでいいよね。