マスク2 (ローレンス・ガターマン) ★

主人公がアニメーターで、名前がティム・アヴェリー(Tim Avery)。
そう、今回製作陣の掲げた目標は「(ジム・キャリーに出演を断られてしまったので、キャリーの顔芸に頼らなくて済むよう)完全実写テックス・アヴェリーTex Avery)」。なんという志の高さ。 もちろん結果は惨敗。
スタッフの力不足が原因なのか、もともと実写でアヴェリー再現、なんて目標自体が無理だったのか。まあ多分、両方。
てか、アヴェリー見たかったらアニメで見た方いいし。(フランス盤のアヴェリーDVDBOX見ながら。何故かアメリカ盤もまだ未発売)
あと、ちょっと考えれば分かるけど、アニメの赤ちゃんで表現したとしても気持ち悪い事はね、実写の赤ちゃん使ったら、もっと気持ち悪くなるに決まってるだろうが。ぷんぷん。
あまりに笑えないんで、映画の終盤は「8千万ドルも掛けてこんなに大コケしたってことは、決して少なくない関係者たちが借金まみれになり家庭崩壊、一家離散となったに違いなく、子供たちは火星人に買われて宇宙に連れて行かれ、老人は姥捨て山(活火山)の火口に捨てられドロドロに溶ける運命なのだ」という所まで想像が広がってめちゃめちゃ泣けた。ボロボロ泣いた。なんて理不尽で酷い話なんだ。可哀相すぎる。ああ、世に悲劇の種は尽きまじ。神も仏もいないのか…