ミリオンダラー・ベイビー  (クリント・イーストウッド) ★★★★1/2

素晴らしい映画であることは間違いないけれども、正直「許されざる者」を越えたとは思わなかった。で、その原因は何だろうと考えると、映画自体の問題というよりは、 日本には既に「あしたのジョー」があるから、 という結論に。
というのも、特に前半を見ている最中は次々と「あしたのジョー」の事が頭に浮かんで「この映画も凄ぇけど、あしたのジョーって絶対これに負けてねえよな」と思うことしきり。改めて「あしたのジョー」は梶原一騎ちばてつやという二人の天才の奇跡の出会いにより生まれた奇跡の作品だという事を思い知る。いやもう、読んでない人は絶対読むべきですよ「あしたのジョー」。あれもう何回「あしたのジョー」っていってるんだ俺*1。ちなみに「あしたのジョー」は一度実写化されてるらしいんだけど、怖くて見れません。
じゃあ「あしたのジョー」ファンは、この映画を見る必要がないのかというと、実はこの映画は「あしたのジョー」の伝説の最終回以降を描いた作品だったりするので、「あしたのジョー」ファンこそ必見。



そういえば、公開前勝手に盛り上がった「日本版はカットありじゃね?」事件ですが、今IMDB見たら上映時間が132分に修正されてる・・・ という訳で、別にカットシーン等は無さそうですな。

*1:結局、十回。