頭文字D THE MOVIE (アンドリュー・ラウ、アラン・マック) ★★★★1/2

 これが、いわゆる「燃えよドラゴン」効果というやつか…
 映画館からウチに帰るまで普通は90分、どんなに飛ばしても70分はかかるところを、今日は60分ジャストで着いた。60分間、峠を攻めに攻めた。平野で。
 赤信号で隣り合った女ドライバーと、一瞬目を合わせた後、抜きつ抜かれつのデッドヒートもした。女ドライバーはその後中央分離帯に激突。炎上した車に飛び込んで彼女を助けた後、名も告げず走り出したら警察に追跡されたりもした。
 今から予言しておくけど、この映画を見た後に交通事故を起こす奴が続出して、上映禁止になるのは確実なんで、今すぐにでも見にいくべき。という訳でレースシーンはほぼ完璧。DJプレイさながらの手さばき・足さばきで行われる、ド・ド・ドリフト大爆走の数々に失禁確実。おしめ必携。
 映画は、結局原作読まずに見に行ったので、原作ファンがどう思うかは分からんのだけど、アンソニー・ウォンのウォンぷりとゲロの吐きっぷり、恋愛シーンのベタベタっぷり(「セクシーな水着買っちゃった(はあと)」)等の「インファナル・アフェア」では抑え気味だった香港映画っぷりが、日本家屋と風景をバックに全開で繰り広げられるシュールさはやっぱり衝撃。最初の方、通学路脇にラブホテルが建ってるという凄い光景があって、やっちゃったか、と思ったら伏線だったのも衝撃。今回の映画では、鈴木杏ちゃん演じるなつきとその「あしながおじさん」との関係が結構謎なまま終わっちゃったので、原作読みたくて仕方がないっす。
 てか、いいな「あしながおじさん」て。俺もこれから頑張って「あしながおじさん」になりたい。