ルパン (ジャン=ポール・サロメ) ★★★

 モーリス・ルブランの原作は「奇巌城」位しか読んだことない(しかも全く覚えてない)んだけど、多分、日本人みんなが思ったであろう、ロマン・デュリスの我等が「三世」を髣髴とさせるルパン振りに感動。特に船での盗みがばれて走り回るルパンは三世まんま。まあこれって「三世」が結構一世に忠実ってことでしょうが。
 普通の娯楽映画として見ると結構酷い出来(アクションシーン他)なんだけど、多分、原作のネタを特に詰め込んだであろうラスト20分程の展開が、普通の映画ではありえない急展開で驚愕。いや、こんなに上映時間が長い(132分)と知らなかったんで、「これで終わりか」と思った後、話が延々展開し続けるんでビックラこいた。
 原作に愛着ある人向けかどうかは分からんけど、原作未見でちょっとビックリしたい人向け。気になったんだけど、最後に出てくる「二世」は「三世の父」なのか?