SAW2 (ダーレン・リン・バウズマン) ★★★

 SAW1作目(以下、ソウ一)公開から、たった一年で完成したSAW2作目(以下、ソウ二郎)。
 当初はジェームズ・ワンが監督を離れるだけでなく、脚本もアレックス・ガーランドが努めるという噂だったソウ二郎だが、結局は今回監督デビューを果たしたダーレン・リン・バウズマンのオリジナル脚本をリー・ワネルが続編用に共同脚色するという形に落ち着いた。つまり、元々どうしても年子が欲しいからと言って精子バンクで代理母出産という全く血の繋がらない弟が誕生するはずだったソウ一に、片親ながら本当の弟が生まれたのだ。めでたい。
 おまけにこのソウ二郎、ソウ一にとてもそっくりな上に一生懸命兄の事を持ち上げるとても心優しい弟で、更にソウ三郎、ソウ四郎がいつ生まれても大丈夫な様、既に部屋の準備も整え済み。その分、自身はそんなに目立たないけれど、これからもソウ一家の縁の下の力持ちとして、両親の為たくさんのお金を稼いでくれることでしょう。家族みんな時々ケンカもするけれど、次の日にはすっかり仲直り。
 「昨日は御免よ、ソウ一兄さん!」「いや、俺こそ悪かったよソウ二郎!」ああ、素晴らしきは兄弟愛。仲良きことは美しき哉。ネタバレ無しでいこう、と思っただけなのに一体何書いてんだ俺。