ダーク・ウォーター (ウォルター・サレス) ★★★1/2

 予告編で流れたジェニファー・コネリーの"Just...Perfect!"というセリフで、思わず声をあわせてしまったほど、娘役のアリエル・ゲイドたんがパーフェクト。どんなに優れたリメイクになろうと、ここだけは敵わないはずと思った菅野莉央たんに可愛さ・演技力共に匹敵。いや全くの互角。どうもありがとう。(誰に?)
 そして「ザ・リング」のオファーを断った結果、ナオミ・ワッツにヒットをプレゼントしちゃって今回二度目の鈴木光司リベンジに燃えるジェニファー・コネリーも、いつも通りの陰々滅々した演技でオリジナル黒木瞳のちょっと切れ過ぎな演技よりも映画にはまってると思う。 
 舞台となるアパートのジメジメ度も最初オリジナル版の勝ちかなー、と思ったものの窓から見える延々と連なったアパート群の景色、ロープウェイを使いたどり着く地理条件も考慮するとこっちの方がイヤ。助演陣もジョン・C・ライリー、ティム・ロスピート・ポスルスウェイトと何気に豪華で、オリジナルの菅野莉央たんが将来水川あさみになっちゃう、という驚愕のサプライズ・エンディングも、ごくごくまともなエンディングに差し替えられていて、多少恐怖描写の下手さが目に付くものの、こりゃ間違いなくオリジナルよりいい出来でしょう。
 ただ、オリジナルの監督でもある中田秀夫監督が、今年既に「ザ・リング2」で中途半端な「仄暗い水の底から」リメイクをやっちゃってるので、やっぱりヒットしてない模様。嫌がらせか?