ガラスの手を持つ男 (バイロン・ハスキン) ★★★1/2

 「ターミネーターはこれをパクった!」と脚本を書いたハーラン・エリスンジェームズ・キャメロンを訴え、現在は勝訴したのでクレジットに載っていることでも有名なアウター・リミッツ2ndシーズンの2話。確かに似ている部分は多々あれど、正直訴えるほどか?とはちょっと思った。けど作者本人が言うんだからまあいいか。
 何より両方とも確かに面白くて、特に「ガラスの手を持つ男」は左手がガラスで出来ている記憶を無くした男が、ガラスの指を集めるごとに少しづつ真実が判明していく、というどろろチックな設定がとても魅力的で、最後全ての指を集め真実が判明した後、その真実ゆえにそれまで生死を共にしてきた女性が主人公の元を離れていき孤独に一人空を眺める、というラストが、おおエリスンだ、といった感じで非常に満足。監督は初代「宇宙戦争」のバイロン・ハスキン
 他にもこのシーズンには、8光年離れた惑星のシュミレーションを作り、その中で生命の進化を観察していたところ、時間の流れが違う為に遂には人類の進歩を追い越してしまう「謎の惑星ウルフ359」、アイザック・アシモフ原作…ではないロボットによる殺人事件を扱った"I,Robot「ロボット法廷に立つ」(イアンド・バインダー「ロボット誕生」が原作。アシモフよりもこっちが先らしい)"等、結構秀作が多くて、「アウターリミッツ」より「ミステリーゾーン」派の自分から見ても、放送時間が1時間になってからだけを比べると「アウターリミッツ」の方が完全に出来がいいっす。
 は。エリスンといえば、「少年と犬 [DVD]」のDVD買い忘れとった。