'05 映画ベスト10
10位 Layer Cake : マシュー・ヴォーン
"Welcome to the LAYER CAKE,son"
ああ、やっぱこの映画見るとすげぇ気持ちいいわ。でも結局日本公開の噂さえ聞かず(泣)新ボンドに主役のダニエル・クレイグが決まった瞬間、やったーと思ったものの、そうか007の新作完成まで温存されるかも、と来年の公開も危うい状況です。ダニエル・クレイグは「ミュンヘン」にも出るんだけど、そっちにぶつけませんか?(もう遅い)
9位 ノロイ : 白石晃士
「ほんとにあった怖い話」で幕を開けた「ジャパニーズ・ホラー」の、これはひとつの最終形なんじゃないか、と思った。てな訳でそろそろ幕の降ろし時かも>一瀬P
8位 ミリオンダラー・ベイビー : クリント・イーストウッド
オンダラー。
7位 カナリア : 塩田明彦
冒頭、字幕での説明が入ることにビックリしたんだけど、最後にはそれもありか、と納得した。ラストの歌は納得しようとしたけど、いまだできず。
6位 リリア 4-ever : ルーカス・ムーディソン
"A Hole in my heart"でムカムカした後にこの映画を見直すと、やはりこの不幸のドン底に落ちていく16歳の少女を、わずか14歳で演じきったオクサーナ・アキニシナの素晴らしさが一番目に付くことよ。来年は、彼女の出演作がもっと見れますように。
5位 ドミノ : トニー・スコット
この映画は一言でいえば、「トニー・スコットとリチャード・ケリーのガチンコ勝負」なんだと思うけれど、正直キャリアが違いすぎたとは思う。チャーリー・カウフマンだったら、もっといい勝負になってたかも。
4位 カンフー・ハッスル : チャウ・シンチー
今年一本目だから忘れてたよ!(後から追記)
噛めば噛むほど七色の味、というか本当に凄い映画だという思いが見るたびに膨れ上がる傑作。最初は「少林サッカー」の方が上だと思ってたもんなー。
3位 キングコング : ピーター・ジャクソン
この映画に関しては、否定派の意見がとてもよく理解できるんだけど、俺の場合はやっぱりこれまで褒めはしながらも、体内の奥深くに潜んでいた「指輪アレルギー」が一気に噴出したんだと思う。もうこれ一本あれば「指輪」一生見なくていいよ!という歓喜が体中から溢れでた幸福な3時間だった。
2位 宇宙戦争 : スティーブン・スピルバーグ
ボエー
1位 The Descent : ニール・マーシャル
「お前、ホラーに点甘すぎじゃねーの?」
確かにごもっともなんだが、この映画は2005年一番怖かった映画であり、一番感動した映画でもあるので、妥当な所だと思う。特に「感動」については初見の時、単に出来の良さに感動したんだと思っていたけれど、再見してこの映画そのものに感動していたことに気付いたから。
具体的には、壮絶なトラウマを抱えながら「完全なる絶望」に真正面から立ち向かう女主人公の姿、そして幼い頃の彼女自身と対峙するラストに本気で感動し涙を流したから。
監督・脚本を務めたニール・マーシャルはもちろん、ほぼ暗闇だけで展開するこの難しい撮影をこなした撮影のサム・マッカーディ、主人公をはじめとする役者陣の演技(主要人物全員女性)、クリストファー・ノーランとの仕事で知られるデヴィッド・ジュリアンの音楽、全てが高いレベルで合致した大傑作だと思う。
日本以外でも海外配給が遅れ気味なのは、多分作品の出来に自身のある制作会社が、かなり値段をふっかけてるせいではないか、と勝手に推測してるんだが、日本の配給会社の方はなんとか値切って公開にこぎつけて頂きたい。
(追記)ああ、ぐぐったら見つけた。
http://www.cinematopics.com/cinema/works/output2.php?oid=6713
ディセント(原題)
The Descent
2006年夏、シネセゾン渋谷にてロードショー
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2005年/イギリス/カラー/99分/
配給:トルネード・フィルム
「シネセゾン渋谷にて」って「他」がついてないのが気になりますが、とにかく公開は決定のもよう。本気で楽しみたいんなら、予告編は目つむってやりすごすくらいの方がよいかもよ。