情義我心知 （アラン・マック、フェリックス・チョン） ★★★
アラン・マック、フェリックス・チョンの「インファナル・アフェア三部作」「頭文字Ｄ THE MOVIE」脚本コンビ（あ、頭文字Ｄはフェリックス・チョン単独だった）による新作。
主演はレオン・ライとイニシャルＤで最も原作ファンから嫌われていた立花樹役のチャップマン・トー。
http://www.moonlightintokyo.com/
↑の公式サイトを見れば一目瞭然で舞台は全編日本。冒頭、仕事でヘマをして借金をかかえたチンピラ、チャップマン・トーは、家族とはぐれて一人ぼっちになってしまった知的障害者レオン・ライと新宿で出会う。トーは自分の事を慕うレオン・ライをホストにしたてて金を稼がせようとするのだが…
まず、公式サイトの「完璧！可愛い理想男」という変な日本語がまず素敵。映画自体も結構しっちゃかめっちゃかで、最初アキバ系風なファッションで登場するレオン・ライがホストに変身！てな電車男風味もありーの、異国の地での出会いということから当然ロスト・イン・トランスレーションでありーの、度々登場するレオン・ライのバレエ妄想シーンのおかげでこの二人の熱い友情が深読みすればブロークバック風味な様相も呈してきたりーの、コメディだと思って見ていると大うっちゃりをくらったりーの、中々一筋縄ではいかない良い意味でも悪い意味でもザッツ香港映画というべき雑多な魅力に溢れた作品に仕上がっております。
だって見終わって検索したら、もともと「香港版レインマン」だったと知ってビックらこいた。「レインマン」にそういう商売は普通やらせません。「インファナル・アフェア」「頭文字Ｄ」を期待して見ると、ブーイング必須な映画だとは思うんだが、今作ではプロデュースだけにまわったアンドリュー・ラウのすかした新作「デイジー」*1よりは面白いんでないか、とこっちは見ても無いのに持ち上げておくよ！ これ、公開されるのかな…
