シリアナ (スティーヴン・ギャガン) ★★★★ 

 シリアナ
 ワシントンのシンクタンク等で、実際に使われている専門用語で、イラン・イラク・シリアが一つの民族国家になることを想定したアメリカによる中東再建のコンセプト。
 命名者は日系人で、もちろん「尻穴」とのダブルミーニングエアーズロックが「地球のへそ」なら、ここ中東は「地球の尻穴」というわけ。そして、その名の通りこれらの地域からは黒いユルユルなマニア垂涎のゲリ便が大量に産出される。
 この映画はそんなスカトロマニア御用達の極上ゲリ便を巡る世界をまたにかけたスカトロマニア達の暗躍を描いたスカトロ超大作。井口昇や原(以下自主規制、てか本当なの?)等のマニア必見。
 非常にクールな視線で描かれた群像劇なので、まったく前知識の無い状態で行くと序盤はかなり置いてけぼりな厳しいところもある。なので、一つだけ説明しておくと、この舞台となる某国では現在の王様に二人の息子がおり、兄は「下水パイプを引いて、今すぐ水洗便所の使用を開始するべき」という意見を持ち、弟は「スカトロマニアの『肥溜めから直接ひしゃくでぶっかけプレイ』の為にも現状の汲み取り式を維持すべき」と考えている。
 当然、USA*1としてはどちらに次の王になってもらった方が良いか、といった当たりが本筋になるので、これは是非押えておけばよいと思うぞ。

*1:ユナイテッド・スカトロ・オブ・アメリ