Wolf Creek (グレッグ・マクリーン) ★★★

Wolf Creek

 「悪魔のいけにえ」「サランドラ」をはじめ、最近でも「蝋人形の館」「クライモリ」「ホステル」等、綿々と続いている「田舎は猟奇天国」ホラーinオーストラリア。
 オーストラリアを車で旅する若者4人組。旅の途中、車が故障し野宿をしていたところ、そこに現れた地元のオヤジ。当然お約束通り、このオヤジは猟奇殺人拷問マニアだったのだ!


 この手のホラーの出来を決めるのは、この「猟奇殺人オヤジ」の顔がどれだけ(根本敬が言うところの)いい顔かどうか、その一点に掛かっているといっても過言ではない*1
 その点で言うとこの映画のオヤジは見事及第点に達しているので、オヤジマニアは是非お楽しみに。実際の姿は映画を見るまでおあずけ、ということでシルエットをどうぞ。↓

 舞台がオーストラリアということで、一度も行った事が無い自分が真っ先に思い出すのは当然「どうでしょう」の「オーストラリア縦断」。あの旅って見たことがある人ならご存知の通り、ラストの街で車が動かなくなっちゃうんだけど、あれがまだ旅の途中の出来事だったら大泉洋のバラバラ死体やミスターの磔拷問死体が発見されていたかもと背筋が寒くなる位には実際の事件をモデルにしているだけあってリアリティたっぷりの出来になっております。
 まあ、そのリアリティの為なのか事件が起こるまでの前半が結構タルいんだけど(「ホステル」もそうらしいな)。


 ・追記
 ああ、そうか。この前半ダラダラ旅部分(冒頭から約40%がそれ)が何で嫌かっていうと、物凄く中途半端だからだ。ブリュノ・デュモンの「Twentynine Palms」なんて、冒頭から95%が「旅」でラスト5%だけが「ホラー」だからな。ある意味究極を見ちゃった後なんでつらい。

*1:嘘。過言。