サウンド・オブ・サンダー (ピーター・ハイアムズ) ★★★

 この映画が公開され、 「ブラッドベリに謝れ」 「火星で野垂れ死ね」 「密殺集団にチクるぞ」といった罵詈雑言がネット上に溢れている。
 だが、ちょっと待って欲しい。ピーター・ハイアムズといえば、全盛期には「カプリコン・1」や「2010年(俺、大好き)」を作っていたことからも分かる通り、ハリウッド職人監督としてはダントツのSFマインドを持った男である。彼が「サウンド・オブ・サンダー」へと至った理由はこれらの作品が、批評・興行どちらにおいても成功したとはいえないからであって、我々映画ファンにもこの歴史を作った責任の一端はあるのだ。
 …というのがこの映画のテーマだね(多分)。
 それにエンド・クレジットに「シド・ミード」の名前があった通り、この映画は実を言うと「タイム・コップ2」なので、「ヴァンダムが出ていない」というのが正しい文句の付け方。



追記の謝罪:「タイムコップ2」ってもうできてた*1