約束の旅路 (ラデュ・ミヘイレアニュ) ★★★

 岩波ホールにて。母に命じられユダヤ教徒と偽り難民としてイスラエルに渡ったキリスト教徒の男の子の物語。ちょっと、最近映画の選定が偏っとるな。
 主人公の男の子を成長に従って3人が演じる結構な大河ドラマだったんだが、そうとは全く知らずに「大人は判ってくれない」として見ていたので、映画半ばに男の子から少年へとバトンタッチした瞬間、大いに気が抜けてしまい、やっぱユダヤ人のもみ上げはすげー、と気がそれることしきり。あれってエクステ?
 後半は前提となる知識の無さ故か、もともと3時間、4時間必要としか思えない脚本のせいか、とにかく話と展開がバンバン進むんでちょっとたまげる。そのせいもあって2時間30分という長尺を感じさせない映画にはなってるんだが、意余って力足らずな印象。