GOAL! 2 (ジャウム・コレット=セラ) ★★
「蝋人形の館」で鮮烈なデビューを飾ったジャウム・コレット=セラの最新作がついに公開、ということで初日に勢い勇んで劇場にかけつけたところ、ロナウジーニョそっくりの殺人鬼が刃を仕込んだ殺人スパイクでジダンにスライディングをかまし足首をポックリ切断、泣き叫ぶジダンの元へ俺が仇を討ってやるとばかりに日本刀を持ってかけつけたベッカムもロナウジーニョのスパイク捌きで刀を撥ね返され、そのまま自分の首チョンパ。くるくる飛んだベッカムの頭は呆然自失のキーパーの横を通り抜けそのままゴール。これが本当の自殺点、ヘイ山田君、特大座布団一枚とばかりにロナウジーニョ(風)は次々とレアル・マドリード選手の血によりピッチ一面を赤く染めていくのであった…
みたいなシーンは一個も無いので、ホラーファンは見る必要無し。
くそう、騙された。…いや、100歩譲って前作を見てない俺が悪いとしても*1、FIFA公認の3部作で実在クラブ、スターが多数出る、というこの映画のウリのせいで肝心の試合の場面のカット割が酷く窮屈な物になっていると思ったのは気のせいか?(大部分、実際の試合シーンを継ぎはぎして使ってるんだよな?)それに前々から思ってるけど、実在の人物を映画に登場させるのって結構うそ臭いじゃん。例えば平成ガメラは大好きだけど、実際のアナウンサーがニュースをしゃべるシーンだけは嘘臭いんで大嫌い(俺だけか?)。だもんで大してサッカーにも興味無い俺にとっては、ファミスタ風に「へっかむ」が出てた方がいいよ。
ただ一箇所、無人のレアル・マドリードのロッカールーム(多分、実際の物)にライトが点るシーンは、各自のロッカーにポスターが貼られていることもあって、サンダーバードの基地みたいだ、と妙に興奮した。
あと、ルトガー・ハウアーがオシムに似過ぎ。
*1:間違いなく悪い。すまん。