プレステージ (クリストファー・ノーラン) ★★★★

 邦題を巡ってゴタゴタがあった本作。自分の見解を述べると「イリュージョンVS」でも「プレステージ」でも「バットマンvsX-MEN」でも(実際、メインのトリックがクリスチャン・ベールバットマンぽいし、ヒュー・ジャックマンの方はX-MENぽい)かまわなかった。ただ一つ、原作本のタイトルである「奇術師」を除いては。
 結構、原作ファンからは「なんで、『奇術師』じゃないんだよプンプン」(殊能センセーとか)な意見があったようだけど、俺に言わせれば冗談じゃない、と。お前たちは自分たちのことしか考えていない、と。俺は「奇術師」ってしゃべる時、絶対口が回らなくて「きじゅちゅし」になってしまうんだ、と。
 もし万が一、邦題が「奇術師」になっていたらチケット売り場で、「きじゅ、きじゅ、きじゅ…」「『きじゅだらけの男たち』の前売りは1300円になります」という悲劇が全国で多発したに違いないのだ、と。これだけは声を大にして言いたい。