西遊記 (澤田鎌作) ★★★

 「踊る大捜査線」の本広じゃない方、こと澤田Dが亀Pプロデュースの元、満を持して劇場映画デビュー。という事は当然どうでもよくて、問題は多部ちゃんである。
 …素晴らしい。全編これ多部ちゃんの魅力満載で、これまでの多部ちゃんフィルモグラフィーの中でも多部未華子PVとして屈指の完成度。そういう意味では間違いなく80点は上げられる出来なので多部部必見。もちろん部員以外の人たちにも、もう「ブスかわいい」とは言わせない(誰だ言ってるやつは)。
 「西遊記」としてはどうか、と問われれば今回の映画の元となった月9ドラマ版はもちろん、古くは坂東好太郎版、お馴染み夏目雅子堺正章*1本木雅弘宮沢りえ版、唐沢寿明牧瀬里穂版、そして手塚治虫アニメ版にいたるまで一つたりとも見たことが無い自分にはかろうじて知ってる「ドラゴンボール」と「珍遊記」とドリフの人形劇(「飛べ!孫悟空」)の中では「ドラゴンボールっぽい」位しか言う事無し(みんなクライマックスで「シェンロン、シェンロン!」って思ってたはず)。あ、ドリフの人形劇も番組自体は見たことがなくて、幼稚園時分に家にあった本を見ただけなんだが、その中でいかりや長介三蔵法師が食われる話があって、「いかりや長介生き作り」「いかりや長介から揚げ」「いかりや長介カマボコ」等のいかりやメニュー満載の写真(かならず横にいかりや生首が置いてある)でカニバリズムの恐ろしさを植え付けられたのも今は良い思い出。


 それにしても、もういい加減「始皇帝暗殺(大好きなんだけどな)」のセットは見飽きた。
 

*1:今、調べたら脚本に佐々木守沖島勲なんて名前があるのだな。