少林少女 (本広克行) ★

ギッチョさんのツッコミ*1に対して何一つ弁解の余地が無い。
『「UDON」大好き!「スシ王子」おもろい!』と自他共に認めるゲテモノ食いの俺だが、上映中こんなに暗澹たる気持ちになったのは久しぶりだ。隣の席に親子が座ってたんだが、オスガキが上映中に母ちゃんに向かって「何で?何で?」と質問連発しまくりでいつもなら軽く顔面パンチのところ、いっしょになって母ちゃんに「何で?」と聞くところだった。
とりあえず、今まで本広映画を褒めてきて御免。と、全人類に謝罪したくなる出来。いや、俺は映画を舐めてた。真の名作を作るのが難しいのと同じく、真の駄作というのもそう簡単に作ることはできないと思っていたのに(ウーヴェ・ボルにこのレベルの作品は無理)、それがこうあっさりと目の前に出されると自分の映画観が軽く揺らぐ。ありとあらゆる駄目な要素がお互いの駄目さを損なう事無く完全な不協和音を奏でる奇跡の作品。つまらないとかじゃなくクライマックスは本当にサブイボが立つくらい気持ち悪いので、映画観で不快になりたい人必見。