劇場版 天元突破 グレンラガン 螺巌篇 (今石洋之) ★★★★1/2

テレビシリーズ未見。
数日前にオンラインレンタルで前作「紅蓮篇」が運良く送られてきたので鑑賞したところ、なかなか面白かったので無理して劇場へ。
基本はテレビシリーズの総集編なんだと思うが(そんなことすら知らない)、前作最後でこいつがラスボスか、と思っていた奴が開始5分で倒される様に驚愕。が、その後も物語は一時も留まることなく前へ前へと進み続け、先の展開を知らぬ身としては一体どこまでいくのか心配に。
結果を言えば「行けるとこまで行ってしまう」のだが、「テレビシリーズの総集編」という映画として基本的に弱点と言える要素を最大限に武器として利用し、これ以上は考えられない破綻寸前の高密度なストーリーテリングでこれ以上は考えられない濃厚な映画体験をもたらすことに成功した本作は紛うことなき映画であった。
テレビシリーズを見てない人こそ、この体験を味わえるはずなので、今すぐ「紅蓮篇」をレンタルして劇場へ向かうべき。
そういえば時間軸からいうと、この映画を見た次の日に「スラムドッグ〜」を見たのだが、スラムドッグも割合高密度な作品なだけに、今作と比べると「薄さ」が目立ったのかもしれない、という予想。