ウルトラミラクルラブストーリー (横浜聡子) ★★★★

青森県内先行上映中ということで鑑賞。
とりあえず、完全に悪ふざけとしか思えないこのタイトルが「余命1ヶ月の花嫁」ばりに嘘が無いことに感動する。
前作「ジャーマン+雨」のよし子は事前の評判から期待していたよりも、結構普通な人間だったのでちょっとガッカリしたもんだが、今作の松ケン演じる主人公、陽人のイキっぷりは素晴らしい。こんな半分人外なキャラをこんなチャーミングに演じる松ケンの凄さよ。惚れ直した。抱かれたい、抱いて。
ウルトラでミラクルなラブストーリーなので、この映画を理屈で考えても間違いなく無駄なんだが、しいて言えば劇中でも再三出てくる「進化」についての映画である。松ケン演じる陽人は進化とはsinkerだ、とばかりに畑の中へ身を沈め、進化とは「死ん化だ」(←バレ伏字)とばかりに「死んで化ける」(←バレ)のである(笑点か)。
つまるところ「2009年 青森の旅」とでも言うべきSF映画でもあったのだ。多分。