カメレオンズ・リップ [DVD] (ケラリーノ・サンドロヴィッチ)
ケラリーノ・サンドロヴィッチが好きである。実をいうと、「有頂天」のケラには大して興味が無かったのだけれど、劇作家ケラリーノ・サンドロヴィッチに変身(?)してからはかなり好きだ。
証拠に今まで見たケラ関係の舞台リスト。
- SLAPSTICKS
- ウチハソバヤジャナイ
- カメラ≠万年筆
- 4.A.M.
- アリス・イン・アンダーグラウンド
- 下北ビートニクス
- フリドニア〜フリドニア日記#1〜
- ビフテキと暴走
- ライフ・アフター・パンク・ロック〜1980〜
- 病気
- ザ・ガンビーズ・ショウ
- フローズンビーチ
- 薔薇と大砲〜フリドニア日記#2〜
- 暗い冒険
- 絶望居士のためのコント
- ナイス・エイジ
- すべての犬は天国へ行く
- ドント・トラスト・オーバー30
えー、でも全部テレビで見たんですけどね。田舎者だし。シアターテレビジョン万歳。
何はともあれ、この「カメレオンズ・リップ [DVD]」も大変楽しみだった訳です。わくわく。
始まってすぐ、舞台が右、そして左に傾くことに気付きます。ああ、なんと金のかかった舞台だ! 地面が傾くように作ってあるなんて! こりゃ最後は180度回転してリアル・ポセイドンアドベンチャーだな!
と、思ったのもつかのま、実際は単にカメラを傾けているだけということに気付いてしまいました。
え? 何これ?
保守的な考え方かもしれませんが、舞台を映像にうつす際は、できるだけプレーンな演出で撮ることが大事なんじゃないですか?
でなきゃ、演出が二重になって訳わかんなくなっちゃうでしょうが。
いや、いくら映像のみの演出とはいえ、こんな重大な決定をケラ抜きでするはずが無い、これはケラ公認の傾きである、と思ったあなた。
確かにそうかもしれない。しかし、少なくとも自分には不要の演出だった。だってこの演出が気になって話が全然頭に入らなかったもの。
(ただ今、ディスク1が終わったのですが、すぐディスク2にいこうかどうか、迷っております)
だから少なくとも、パルコから出ている三谷幸喜DVDのように、アングル2に常に舞台全景が映る仕様にするべきだった。
もしその仕様だったら、俺がそっち見ればいいだけなんだしさ。
という訳で中身以外に文句つけてみました。お口直しに、買おうかどうか迷っていた「東京のSF」と「ハルディン・ホテル」のDVDを注文したよ。購入はここから。