HINOKIO ヒノキオ (秋山貴彦)  ★★★1/2

今朝、予定より少し寝坊して映画館に向かったところ、途中渋滞に遭遇。やばい遅れそう。しかも、猛烈にトイレ行きたい。ギリギリ間に合って到着したものの、一番手前の駐車場は満杯。奥の駐車場に車を止めて全速力で映画館内のトイレへ。
間に合った・・・と思ったものの、小便がいつまでたっても止まらない。間違いなく、人生最長記録。あまりに長かったんで途中からなんか感動。よくやった我が膀胱。
そんなこんなで、やっとこさ予告編上映中の館内に飛び込むと、なんと客が俺一人。朝一番とはいえ、公開二日目の日曜日にこれは寂しいよ。

肝心の映画はね… 予告編見て「金賭けた『中学生日記』なんじゃねえの?」と思った方もいるでしょうが(俺)、まさしくその通り。舞台は小学校だけど。
「これが最初で最後の監督作でも構わねぇ」という監督の叫びが聞こえてきそうなほど、次々と繰り出される現代的テーマのつるべ打ち。あまりの欲張りっぷりで、提出されたはいいものの、結局最後まで解決されずほったらかしの物も多々アリ。なにより一番メインのクライマックスに通じる「ゲームと現実」の関係についても、正直なんかあんまり理解できなかった。
ロボットのVFXも、普段の描写が全く違和感が無い素晴らしい出来だけに、終盤の一番感動的になるであろう技術的に難しいシーンで荒さがかなり目立ってしまっていて、ひどく残念。(だもんで、極力画面に映る時間が少ないよう編集されてたけどね)

これだとなんか欠点ばかりみたいなんだけど、この映画を結構押す理由はエロいからなんですよ。映画中盤、ある事実が発覚して俺はひどく驚いた(どうもこれはある程度事前情報があった人にとっては周知の事実らしいんだけど)、というかドキドキした。これって鯉かも?(はあと)と思う位。
まあ、この部分はどうみてもあるヨーロッパ映画からのイタダキなんだけど(そっちはおっぱいでる。こっちはでない。これは不満)、まあだからこそただのイタダキにならんよう、いかにも現代的なこのテーマをもうちょっと掘り下げて欲しかった気はする(後は匂わす程度の話しか出てこず)。他にもアホ男子の代名詞ともいえる「あの行為」を女子がしてしまう驚愕のシーンがあったり、俺が現在進行形の小中学生だったらリビドー・チャクラ全開になること間違いなしの作品。
逆境ナイン」にも出ていた堀北真希が、あまりにも対照的な役柄で登場していたので、エンドロールを見るまで気付かなかった。というか、エンドロールで名前を見たので必死こいて思い出した。前から思ってたけど、なんで日本映画のエンドロールって横に役名がついてないことが多いんだ? 知りたきゃパンフレット買えってこと?
どうもすぐ終わっちゃいそうな感じなので、多少(じゃないかも)の説明不足には目をつむるつもりで見に行くべし。何故って、俺はこの映画がコケて「星になった少年」がヒットする世界がイヤだから。(「星〜」も見に行くけど)