ナニー・マクフィーの魔法のステッキ (カーク・ジョーンズ) ★★★1/2

 「ウェイクアップ!ネッド」のカーク・ジョーンズがなんと七年ぶりにメガホンを取った第二作。
 無理矢理ナルニアと比べると、魔女役がティルダ・スウィントンエマ・トンプソン(しかもババアメイク)になっちゃった代わりに子役の人数とルックスが増量されているのでマニアにお薦め。いや、本気で比べるなら「レモニー・スニケット」だと思うんだけど、(実際エンドロールのアニメがレモニーと張り合ってる)あっちが「ブラック風」で大してブラックじゃなかったのと対照的に、こっちは「文部科学省選定作品(マジ)」なのにも関わらず、映画の第一声が、
「赤ちゃんが食われてる!」
だったり、父親の職業が何故か「葬儀屋」だったり、イギリス映画らしく抑え切れないブラックさが随所ににじみ出ていてなかなか楽しかったであります。