アンジェラ (リュック・ベッソン) ★1/2

 「あんた、付き合い始めに約束した主演映画の話はどうなったのよ!」と詰め寄られたリュック・ベッソンが「いや、お前は主演女優の器じゃないから」と暗に言いたいばっかりにこんなつまらん映画をわざわざ作ったのだ、と考えれば納得できないこともない、ベッソン6年ぶりとなる監督作。
 いやもう、相変わらずのモデル好きはいいとして明らかにこのリー・ラスムッセンさん、アンヌ・パリロー、ミラ・ジョヴォビッチら以前の愛人と比べて演技力が格段に落ちることが初登場シーンから明らか。ただ、背が異様に高いので、船で橋桁をくぐるショットでは頭が橋に引っかかるんじゃないか、とストーリーに無関係なサスペンスが生まれて眠気解消に貢献。つーか、正直「引っかかって首もげろ」と思った。
 「アメリ」のジャメル・ドゥブーズも脇役なら愛らしい役者なものの、主演であのキャラだと見ていてちょいとツライ。まあ、全体的に普通につまらなかったんで「あ、ここ『ランデブー』で通った道じゃね?」とか考えながら見ておった。
 タイトルが俺が結構好きな別の映画「アンジェラ*1」と見事に被るのが嫌なので★半個減。