ファイナル・デッドコースター (ジェームズ・ウォン) ★★★1/2

Final Destination 3

 「死の運命から逃れる」というコンセプトを、ティーン向けホラーに見事パッケージングしヒットを飛ばしてきた「ファイナル・デスティネーション」シリーズもとうとう第三弾。日本公開は来月らしい。
 前作「デッドコースター」の監督デヴィッド・リチャード・エリスが、その後傑作「セルラー」を作り、そして最新作"Snakes on a Plane"が「完全無欠のポップコーンムービー」と早くも大絶賛(?)されるという「飛ぶ蛇を落とす勢い」なので、1作目の監督・脚本を努めたジェームズ・ウォンが出戻り。
 内容は2作目の邦題を気に入った製作陣が、「これを使わん手は無い」と考えて*1、遊園地のジェットコースター事故からスタート。この事故から偶然生き残った人々に、毎度の通り死の運命が次々と襲い掛かる。
 で、お楽しみの死亡シーンの数々は、前作の素晴らしいスタントシーンと比べると、弱冠見劣り。更に監督が2作目なだけあって、「キタ!」と思わせて「ケケケ、まだだよー」と観客を小バカにしているとしか思えない演出が何箇所か有り、ちょっとムカツク。が、全体的には冒頭のジェットコースター事故が結構素晴らしいインパクトなので、まずまず及第点というところ。
 更にもう一つ、DVDが非常に面白い出来になっていて"Choose Your Fate"モードというのを選んで再生すると、映画の要所要所で登場人物の行動を2択で選択できるようになっている。冒頭5分でハッピーエンディングに到達、そのままエンドロールという選択もあるのだ。他にも死亡方法が変わったり、とまあ1回で飽きるけど中々楽しい仕掛けなので、日本盤も是非この仕様で出して欲しいところ。点数の1/2点はこのDVDでの追加分。

*1:多分。「ランボー」方式で。