Mortuary (トビー・フーパー) ★★★★

Mortuary

 今年初めの俺予想によると、「(心の)師弟対決ミイラ編」として黒沢清の「LOFT(まだ見てない)」と同時公開されるはずだった、トビー・フーパーの「Mortuary(霊安室)」。もちろん、そんな恐ろしい事態には結局至らず、季節は秋へと移り変わり山の木々も徐々に色付きはじめた今日この頃、皆さんいかがお過ごしでしょうか。
 映画は「ミイラと聞いていたのに実際はゾンビとミイラのあいのこ(命名:ゾイラ)」だとか、開始早々登場する「棺」から「死霊伝説*1」級の怪奇映画を期待するとうひょー、等色々あって素人にはお薦めできない。が、どうもこの映画、ビックリすることに脚本の下敷きが「千と千尋の神隠し」なんである。いや本当に、冒頭の車中の女の子の映像といい、ババァの使い方といい、女の子のいたぶり具合といい、まず9.9%間違い無い。だもんで、「スペースバンパイア」がマチルダ・メイのおっぱいとヘンリー・マンシーニのテーマ曲により伝説となったように、この映画もステファニー・パットンたんによる「実写版・千と千尋の神隠し」として伝説になる*2。多分。